エ ア コ ン 工 事 (2)            

標準工事とは?

エアコン工事の料金案内に良く出てくる標準工事という言葉。
お客様は、詳しい内容まではご存知ないと思いますので、ココで解説させていただきます。


基本的には、お客様のお手持ちの機材、部材だけを使って、追加の工事を必要とせず、1人で設置が完了できる場合です。

1. 室内機と室外機をつなぐ配管は可能な限り再使用いたします。

2.工事の際に必ず必要となる消耗品として、配管用化粧テープ(コーテープ)、配管の壁貫通部の隙間を塞ぐパテ、配管を壁に固定する部材(サドル)は標準工事の料金に含まれています。

3.室外機は、1階の地面又は、上階のベランダ、バルコニー等の平坦な場所に1人で置けることが条件となります。



追加料金が発生する追加工事とは?
   
1.室内機周辺。

分電盤の電圧切り替え
家庭用のルームエアコンも通常のサイズのものは単相100Vですが、能力の大きいものは単相200Vを使っています。
この場合は、分電盤の電極バーを組み替えて100V⇔200Vの電圧出力を機材に合わせる必要があります。
同時に分配電盤内の担当ブレーカー(過電流遮断器)も変更後の電圧、アンペア用のものに交換します。

コンセント交換
エアコンの差込プラグの形状は、使用電圧や、規格によって数種類あり、それぞれ独自の形状をしているため、互換性がありません。
新たに設置される機材の差込プラグに合わせてコンセントを交換する必要があります。

エアコンを接続するコンセントはエアコンだけを接続する専用のコンセントでなければなりません。
電気工事の内線規定により、1000Wを超える大型の電気器具の接続は、専用のブレーカー(過電流遮断器)を持った分岐回路が必要となります。
唯一、窓用エアコンや、6~8畳用の小さいエアコンは該当しませんが、一般的な8畳以上用の機種はほぼ該当すると考えていいでしょう。
通常、天井付近に設置されていますが、無い場合は、新たに新設する必要があります。

室内機取り付け桟の使用
壁の材質が、木材、ボードの場合はそのまま簡単に取り付けられますが、コンクリートや土壁の場合は専用の桟を使ったりします。

配管用の壁穴の新規穴あけ、又は拡張
配管を通す壁穴がないばあいは、新規に穴を開けるか、又は専用の部材を使って窓を通します。
又、最近のエアコンは多機能のものが多く従来よりも配管の数が多くなっている機種があります。
従来の直径65ミリの穴では小さすぎて配管が全部通らない場合がありますので、そういうばあいは75ミリに拡張します。

配管用壁穴のスリーブ
設計段階でエアコン用の壁穴がある建物はまず問題はないのですが、後でエアコン設置業者が開けた穴にはスリーブという部材を省略してある場合があり、場合によっては結露や漏水の水分が壁の中に漏れる可能性があります。
この様な場合はスリーブを取り付けます。

2.室外機周辺

室外機を地面や床に、直接置けない場合
屋根置きや、壁面据付、吊り下げなどの設置方法は作業員1人では作業が困難なため追加の作業料が必要となります。
設置金具を新規で取り付ける場合は別途、金具代も必要となります。

3.連結用配管

配管の再使用について(配管2分3分)
配管は可能な限り接続部のフレアを加工しなおして再使用致します。
しかし、中には配管用化粧カバーに収めるため、パイプベンダー等の曲げ機械を使って急激に曲げて施工してあるものがあり、長年の使用も重なり、再使用はガス漏れの危険がかなり大きいと思われるケースもあります。
これは、エアコンの配管は、使用のたびに、加熱、冷却が繰り返されるため使用期間が長くなると材質の銅が硬くなり、接続部からのガス漏れの原因となります。
特に現在エアコン内部に使われている冷媒がR410Aという2種混合冷媒に代わってからは内部のガス圧がそれまでの冷媒に比べて非常に高くなっているのでガス漏れの危険が従来より数倍も高くなっています。
その上、以前の冷媒はガスが抜けても追加の補充が可能でしたが、今の冷媒はガスが抜けてしまうとその特性上、全量入れ替えしか方法がないので、軽くエアコン設置2台分の料金がかかってしまうことになります。
特殊なケースではありますが、全ての配管が再使用できるわけではないということをどうかご理解下さい。
尚、2分4分の冷媒管を使った大型の機種につきましては、当店では取り扱いをしておりません。

配管の長さが足りない場合
2階に設置するエアコンの室外機を、1階の地面に置いたり、少し横にずらして置いたりで、配管の長さが足りない場合は、必要な長さの新規配管が必要となります。
又、某、大手量販店で購入、設置されたものは、配管をきっちりの長さで施工してあるため、長さに一切余裕が無く、室内機の設置方法如何によっては再使用に長さが足りない場合もあります。
この場合も新規の配管が必要になります。
通常はメンテナンス性も考えて1メートル程度の余裕を持って施工します。

屋内、外用化粧カバー
通常の工事では配管はコーテープという化粧テープを巻いて見栄えを良くしますが、更に見た目を良くしたいといわれる方には、ダクトを付けて中を通すことが出来ます。
かなり見た目もすっきりします。










①  室内機と室外機が同じフロアで室外機が一段置
    (一階は地面、2階はベランダ等)

②③ 室外機屋根置き(縦置き、横置き)

④   室外機壁面据付 

⑤⑥ 室外機吊り下げ(公団型)

⑦   室外機2段置