冷媒管の再使用について            

経年劣化による交換 (2分3分)

エアコンを移設する場合、冷媒管は新品と交換することを推奨しているメーカーもありますが、当店では特別お客様のご要望がない限り再使用しております。

確かに冷媒管は使用する年数ごとに材質の銅が硬くなり、ガス漏れの危険性が高くなり再使用が難しくなりますが、丁寧に作業すれば、特殊なケースを除きほとんどのケースで再使用が可能であると私は考えます。

現に私は長さの不足以外の理由で冷媒管を交換した事はほとんどありませんが、幸いな事にまだ一度もガスが抜けたという苦情を受けたことはありません。

私はタスコというメーカーのトルクレンチを使って規定のトルクで接続施工していますが、最後のリークテストで微量の漏れのあったことが数回あります。
しかし、それは何れもまだ比較的新しく軟らかい冷媒管でした。
漏れの原因は定かではありませんが、角度10度の増し締めで漏れは止まりました。

古い冷媒管でも、リーマーによるバリ取り、及びフレア加工という作業を丁寧にやれば十分再使用は可能だと思います。


長さの不足による交換

エアコンを移設する場合、新たな設置場所の室内機と室外機のレイアウト次第では、配管の長さが足りなくなるケースがあります。
フレアユニオンという接続金具を使えば継ぎ足し延長出来ますが、通常6~7m程度の冷媒管ですと丸ごと新しくするのとさほど料金が変らないのでこの場合は交換致します。

尚、冷媒管の交換料金をビックリするくらい高めに設定している業者がおります。

これは、超低料金なエアコン工事をうたい文句に全国ネットで集客しているエアコン工事業者に多いパターンなのですが、彼らは注文を取るだけで、直接作業を自社でおこなうわけではありません。
自分達の手数料を差し引いて各地方の下請け業者へ丸投げします。

もともと超低料金で取った契約から更に手数料をさっぴかれて下請け業者の処へ廻ってくるわけですから1台あたりの下請け業者の手元に入る工事代金はというと‥。
推して知るべしでしょう。
異常に安い工事料金で仕事を下請けしているので、それで利益が出よう筈もなく、特に交換の必要もない冷媒配管を高い料金で交換させたり、ガスが不足しているといってガス入れ替えなどの別料金で利益を上げようとします。
うまくいったら(というよりうまくやらないと到底利益は出ない)料金を2倍~3倍にすることが出来ますから。

というわけで、工事を申し込んだ会社と実際に作業に来る会社が違う場合には細心の注意を払いましょう。
下請けの場合はたいてい会社の名前が入っていない真っ白な車で来ます。
彼らは、自分の会社の名前を名乗ることは許されません。

ひところネット上で話題になった「真空引きをしない手抜き工事の業者」と問題の根っこは同じ処にあります。


皆様、くれぐれもご注意を‥。